2025.03.30

理学療法士を目指す高校生が、高校在学中にやっておくと良いこと

理学療法士は、怪我や病気で体に障害がある人を助ける大切な仕事です。この仕事を目指すためには、たくさんの勉強や経験が必要になります。

理学療法士になるための専門的な勉強は、高校を卒業した後に専門学校や大学に進学してから始めれば問題はありませんが、では高校生のうちには、どんな準備をしておくのが良いのでしょうか？

この記事では、高校生のうちにやっておくと良い具体的なことを紹介します。理学療法士を目指している高校生の皆さん、ぜひ参考にしてください！

まず、理学療法士がどのような仕事をするのかについて、改めて確認しておきましょう。

理学療法士は、怪我や病気によって身体に障害を持つ人々を支えます。目的は、運動機能の回復や痛みの軽減、日常生活の向上です。このような大切な役割を持つためには、高度な専門知識と技術が求められます。

もしも、今までに理学療法士と関わったことがない、または理学療法士が働いている現場を見学したことがないという人は、現場見学会に参加して理学療法士の職業理解を深める事がおすすめです。

理学療法士になるためには、大学や専門学校で必要な知識や技術を学んだ後、国家試験に合格する必要があります。大学や専門学校では、解剖学、運動学、リハビリテーション技術など、理学療法に必要な様々な科目を学ぶことができます。

それでは実際に、理学療法士を目指す高校生が高校生のうちにやっておいた方が良い事についてお伝えします。

勉強に関する事

理学療法士を目指すなら、まずは高校の勉強をしっかりとがんばりましょう。特に生物や科学の科目は、理解しておくことが大切です。身体の構造や機能を知ることで、患者さんの状態を理解しやすくなります。

また、高校で学ぶ数学も役立ちます。測定や分析のスキルは、リハビリテーションの評価や計画を立てる際に必要です。

そして何より、自分が興味を持っている科目をしっかりと深く学びましょう。理学療法に関連する科目ではなくても構いませんので、授業を受けてしっかりと身につけておくようにしてください。

もしも理学療法に関連する科目や、介護・福祉等に関する科目をを選択できる場合は、積極的に履修を検討してください。そうした科目に興味を持つことで、学びがより楽しくなり、知識も深まります。

スポーツやボランティア活動

スポーツやボランティア活動は、体を動かすことが好きな人にとって特におすすめです。スポーツを通じて、身体の動かし方やケガの予防について学ぶことができます。理学療法士として、選手のけがを防ぐための指導も行うため、こうした経験は非常に役立つでしょう。

また、ボランティア活動を通じて、人と接する経験を積むことも重要です。病院やリハビリセンターでのボランティア活動は特におすすめです。患者さんとの関わりを通じて、感情のサポートやコミュニケーションのスキルを身につけることができます。これらの経験は、将来の仕事につながる貴重な財産になります。

コミュニケーション能力の向上

理学療法士は、患者さんとのコミュニケーションが非常に大切です。患者さんの話をしっかりと聞く力や、適切なアドバイスをするための聴く力や表現力等、コミュニケーション能力を磨いておきましょう。

例えば、プレゼンテーションやディベートの機会を利用して、自分の考えを他の人に伝える練習をするのも良い方法です。また、友達や家族と話すときに、相手の意見をしっかり聞いたり、自分の意見を簡潔に伝える練習をすることも大切です。

このようなコミュニケーションスキルは、将来の医療現場でも欠かせません。高校生の内から心がけておくと良いでしょう。

情報を収集することは、理学療法士を目指す上でとても大切です。様々な情報源を利用して、自分の目指す道について深く理解しましょう。

インターネットや書籍を利用して、理学療法に関する最新のトピックや研究を学ぶことが役立ちます。興味がある分野について知識を深めておくことで、進学先や将来の仕事選びに役立つでしょう。

また、理学療法士の現場を見学することもおすすめです。多くの病院やリハビリテーション施設では、見学やインターンシップを受け入れている場合があります。実際に現場を見て、理学療法士がどのように患者さんに接しているのかを観察することは、興味を深める良い機会です。

本校（専門学校社会医学技術学院）でも病院見学会をご案内することが可能です。ご興味がありましたら下記のリンクより詳細をご覧ください。

自分の適性や興味を知ることも重要なステップです。理学療法士が求められるスキルや特性について考えてみて、自分に合っているかどうかを分析しましょう。たとえば、人と接するのが好きな人や、身体を動かすことが好きな人には向いています。

また、理学療法士以外の選択肢についても考慮することをお勧めします。医療の分野は広いので、他の職業について調べてみることも良いでしょう。自分が何に興味を持っているのか、どのような働き方をしたいのかをじっくり考え、将来のビジョンを描きましょう。

理学療法士を目指す道は決して簡単ではありませんが、高校生活を充実させることで確実にステップアップできます。学びや経験、人との出会いを大切にし、自分を成長させてください。そして、理学療法士として患者さんの役に立てるような素晴らしい原動力を持つ人になってほしいと思います。応援しています！