理学療法士を目指すなら専門学校、大学どっちがいい?養成校の違いやメリットを解説

理学療法士とは、病気やケガなどで立てなくなったり、歩けなくなったりした患者さんに対して、理学療法に基づいたリハビリテーションを行う医療専門職です。患者さんの身体機能や日常生活能力が回復・改善する過程を間近で見ることができ、笑顔で退院していく瞬間に立ち会えるやりがいのある仕事です。

 

そんな理学療法士を目指す人のために、理学療法士になるための方法を解説します。

「理学療法士になるにはどうすればいい?」「専門学校と大学、どっちがいい?」とお悩みの方必見です!

 

 

 

理学療法士になるには? 国家資格取得までの流れ


 

理学療法士は作業療法士と並ぶ国家資格であり、国家試験に合格しなければ、理学療法士として働くことはできません。また、理学療法士の国家試験を受験するためには、文部科学大臣または厚生労働大臣が指定する養成校で3年以上学ぶ必要があります。

 

日本理学療法士協会によると、養成校の数は277校(2022年7月時点)。養成校は専門学校(3年制・4年制)、短大(3年制)、大学(4年制)、特別支援学校(視覚障害者が対象)に分けられ、選択した養成校で「一般教養科目」「専門基礎科目」「専門科目」「臨床実習」を学びます。座学に加えて実技やグループ課題にも取り組み、理学療法士に必要な知識と技術を身につけていきます。

 

養成校で学んだら、いよいよ理学療法士国家試験に挑戦。理学療法士国家試験は例年2月下旬の日曜日に実施されます。試験科目は理学療法・作業療法共通問題(解剖学、生理学、臨床心理学、リハビリテーション医学など)と理学療法専門問題(評価学、治療学)と広範囲にわたります。合格率は例年80%前後ですが、平成28年に実施された第52回の試験では74%まで下がりました。出題数も200問と多いため、入念な準備が必要です。合格後に免許申請をすることで、理学療法士の免許証が交付されます。

 

■理学療法士になるまでの流れ

高等学校卒業

大学 短期大学 専門学校 ※養成校で3年以上学び知識と技術を身につけます

理学療法士国家試験合格

理学療法士

 

 

専門学校と大学の違いは? どっちがいい?


 

理学療法士を目指す人の中には、「専門学校と大学のどっちに入学すればいい?」と迷う方も多いものです。理学療法士になるためのカリキュラムは、専門学校と大学で違いはありませんが、学費や学習環境の点が異なります。ここでは専門学校と大学の違いを説明し、それぞれのメリットを紹介します。

 

大学の特徴

大学は国公立大学と私立大学に分けられます。ほとんどの大学で4年制のカリキュラムを敷いており、それが学費にも大きく影響します。卒業までにかかる学費は国公立大学で約250万円、私立大学で約550〜600万円。学費の点で国公立大学を志望する受験生は多いですが、養成校や定員の数も少なく、狭き門となっているのが現状です。

 

また、大学では理学療法士としての専門知識や技術とともに、一般教養なども広く学ぶことができます。大学は「研究機関」としての要素が強く、卒業後に大学院へ進学する学生もいます。大学を選ぶことのメリットの一つに、「学士」の称号が得られるというものがありますが、国公立の病院に勤めない限り、給料面などへの直接的な影響は多くありません。

 

専門学校の特徴

専門学校は3年制・4年制に分けられます。国家資格を取得し、少しでも早く社会に出たいという方は3年制がおすすめです。気になる卒業までにかかる学費は約420万円〜約600万円と幅があります。養成校や定員の数も多く、大学と比べて入学しやすい傾向にあると言えるでしょう。夜間部を設置している学校もあるため、他の学校に通いながら、会社員として働きながら理学療法士を目指すことが可能です。

 

専門学校の特徴は、国家試験や就職に特化していること。学校のサポートも手厚く、勉強に自信がない方や面接が苦手な方でも安心して学ぶことができます。専門学校のほとんどが専門科目を重点的に学ぶカリキュラムになっているため、卒業後に即戦力として活躍したい方におすすめです。

 

また、「先生との距離の近さ」も専門学校の特徴です。経験豊富な先生とコミュニケーションを取りながら、国家試験対策や就職指導についてアドバイスを受けることができます。

学費を抑えたい人や実践的な知識・技術を身につけたい人、きめ細かな指導を受けたい人が専門学校に向いていると言えるでしょう。

 

 

理学療法士を目指すなら、社会医学技術学院(社医学)がおすすめ


 

社会医学技術学院(社医学)は理学療法士の養成校。1973年に創立され、これまで3500名以上の卒業生を輩出してきた伝統ある専門学校です。全国平均を上回る国家試験合格率、充実した学費支援制度、就職率100%を誇る就職実績……社医学が理学療法士を目指すのにオススメの理由を紹介します。

 

国家試験合格率

理学療法学科(昼間部・夜間部)の国家試験合格率は97.1%。全国平均87.4%を大きく上回る合格率を実現しています。「国家試験全員合格」をモットーに、定期的に学力を把握し、一人ひとりに応じた弱点強化など充実した国家試験対策を行っています。また、受験のモチベーションを維持するため、個別指導やチーム学習を効果的に活用しています。理学療法士になるという同じ夢を持った仲間とともに学ぶことで、刺激を受けながら学力を高めていけるのが特徴です。

 

学費・学費支援制度

卒業までにかかる学費は、昼間部426万円、夜間部408万円です。私立大学の3分の2の費用で理学療法士を目指すことができます。昼間部は3年次、夜間部は4年次には臨床実習に参加しますが、実習先施設に通う交通費が一定額を超えた分を学校が負担。また、実習地まで片道2時間以上かかる場合は、マンスリーマンションの費用も負担しています。さらに経済的負担を少しでも軽減できるよう、独自の学費支援制度も充実しています。社医学のために各医療施設が給付型奨学金を設けており、これらの施設へ就職し、一定期間働くと奨学金の返還を免除。学費が払えるか心配という人でも、安心して学ぶことができます。

 

就職率

社医学の就職率は100%。卒業生約140名に対して毎年1万名もの求人が寄せられます。その豊富な求人をもとに、大学病院、リハビリテーション病院、小児療育施設、診療所などの医療機関はもちろん、保健センター、福祉施設、教育・研究機関など、幅広い選択肢の中から就職先を見つけることができます。社医学の卒業生が働く施設も多く、求人票からは得られない生の声を聞けることも社医学ならではのメリット。就職後も安心して働くことができるでしょう。

 

 

まとめ


 

今回は「理学療法士になるには?」をテーマに、専門学校と大学の違いや、社医学の特徴を紹介してきました。カリキュラムは同じでも養成校によって特色が異なるため、進路を選ぶ際の参考にしてみてください。

 

社医学は、都内の医療系専門学校で最も安い学費になっており、学費で夢をあきらめる心配もありません。大学・短大の現役生や新卒生、社会人経験者など、幅広い年齢層の学生とともに充実した学校生活を送りながら、理学療法士を目指すことができます。国家試験対策と就職指導も手厚い社医学で、理学療法士を目指してみてはいかがでしょうか。

 

作業療法士になるには? 専門学校・大学の違いや選び方のポイントを解説

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