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作業療法士として働くということ①
2021年2月10日今週の作業療法学科

作業療法学科 教員の照井です。

いよいよ国家試験まで後2週間ほどとなりました。

 

私の学生時代はといえば、昼間働きながら夜学んでいましたが、

生計の為に国家試験直前まで働き続けようとしたため、バイト先の病院からは「出勤禁止令」が出されるはめになったことを思い出します(汗)

落ちていたらどうなっていたことやら。

 

未熟話の尽きない過去はさておき、作業療法士として働いて良かったことを少し書きたいと思います。

私の場合は、精神科病院での臨床経験が原点になります。

そこには長く闘病される方も少なくありませんでした。

働くまでは、無知故におっかなびっくりでしたが、患者さんはとても優しくユーモアに溢れる魅力的な方が沢山いらっしゃいました。

勿論、状態が良くない時はそれなりに気を遣ったりしますが、沢山の経験を通して成長させていただき、療法士として癒す立場にありながら、逆に癒されることもしばしばでした。

 

たった一つの手工芸作品のおかげで退院に結びついた方。

認知症がどんどん進行しても、できることがあるという事に支えられた方。

その症状が問題点ではなく、利点にもなることが見いだせた方。

認知症ではないことを証明し、生き生きと元気になられた方。

 

どれも忘れられない経験ばかりで、作業療法士人生のかけがえのない1ページです。

今、その方達との出会いと経験、学んだことを少しでも学生の皆さんに伝え、

少しでも世の中に心の病で困る方に貢献できたらと、日々頑張っています。

 

皆さんもよかったら、自分にしかめくれないページをめくってみませんか

作業療法はとても彩り豊かな物語を紡いでくれると思いますよ。

もし興味を持っていただけたなら、是非学院のイベントにご参加下さい。

お待ちしています!

 

 

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